七福蕎麦で会おう

自由を愛する自由人の音楽、小説といった創作やレトロゲームへの愛を綴るブログ。

【今日の1枚】コープランド・コレクション オーケストラ・ワークス1948-1971

厳密には2枚組(笑) 

Copland: Orchestral Works (1948-1971)

Copland: Orchestral Works (1948-1971)

 

 The Copland Collection  Orchestra Works(1948-1971)

Disc 1

・映画組曲「赤い仔馬」①

・荘厳なる儀式のための序言(管弦楽版)②

管弦楽変奏曲②

・ダンス・パネル(1962年版)②

Disc 2

コノテーションズ(内包)③

・ダウン・ア・カントリー・レーン②

・大都会のための音楽②

・インスケープ③

・3つのラテン・アメリカン・スケッチ①

 

アーロン・コープランド指揮/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

アーロン・コープランド指揮/ロンドン交響楽団

レナード・バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック

 

 

ブックオフの500円以下CD棚で見つけた面白い作品集。

20世紀アメリカを代表するの作曲家、アーロン・コープランドの1948年から1971年にかけて作曲された一連の管弦楽作品集。曲ごとに作曲者自身とバーンスタインの指揮で分かれています。

有名な三大バレエ(ビリー・ザ・キッド、ロデオ、アパラチアの春)や交響曲はこの時期には既に作曲済み、ポピュリストでなくモダニストの面が強く出た作品群となっています

しかし流石はコープランド、前衛手法を使ってもダイナミックで面白い音楽を書きます。

 

『赤い仔馬』は映画のために作曲されたこともあり三大バレエや『エル・サロン・メヒコ』のような大衆性を持っていますが、同じく映画音楽として作曲された『大都会のための音楽』ではその中にピリッと辛いエッセンスを感じます。「スカイリンク」、「夜の瞑想」、「サブウェイ・ジャム」、「橋へ進め」と描写的な題が掲げられた各楽章には前衛手法だけでなくジャズの要素や『静かな都市』風のアダージョと、コープランドの作曲技法の粋が詰まった密度の高い作品です。(作曲者以外にスラットキンが録音してるみたいですが廃盤……) 

Symphony 3 / Music for a Great City

Symphony 3 / Music for a Great City

 

管弦楽変奏曲』や『コノテーションズ』はガチガチの現代音楽ですがアメリカナイズされた前衛手法がダイナミックで面白い作品に仕上げられています。

しかし『3つのラテン・アメリカン・スケッチ』『ダウン・ア・カントリー・レーン(田舎の下り道?)』で聴きとれるカントリーな響きは三大バレエの面影もあり、コープランドの懐の深さが伺える面白い作品集でした。

 

そしてこの盤、音が良い。

録音されたのは1960年~ですが流石は初期ステレオ時代から名録音を残してきたアメリカ。大味なきらいはありますが、これらのダイナミックな作品群にピッタリな録音であります。