どうも。
上司の舌打ちが自分に向いている気がしてならない自意識過剰で被害妄想なアマデウスキーです。
そんなことされるようなことをした覚えはないが、もしかしてあれがまずかった?と答えの出ない疑問で日々悶々としてしまう性格です……問題があるならその場で指摘して欲しいものだ。
そんな生き辛い性分を背負い込み日々を過ごしていますが、そうした時にいつも思い出す言葉があります。
「ただ、一さいは過ぎて行きます。」
- 作者: 太宰治
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1988/05/16
- メディア: 文庫
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主人公大庭葉蔵の疑心と道化、破滅的な人生を振り返った時の言葉ですが、そんな絶望の中にあって時間も世間も、全ては等しく流れていく虚無的な無常観を表したものに思います。
非常にマイナスな響きを伴った言葉ではありますが、この言葉によって私の心の中が換気されるような心地を得ます。
境遇の不幸や、やりきれない感情が半ば諦めのような感じで清浄に吹かれて行きます……うーむ、ネガティブ(笑)
しかし、マイナスであることを受容することによって自身を認識し、自分の在るべき場所、求めるものが再発見出来るかもしれません。
どこかで誰かが結婚しても、
どこかで誰かが亡くなっても、
どこかで誰かの命が救われても、
どこかで誰かの夢が潰えても、
幸福だろうと不幸だろうと、
「ただ、一さいは過ぎて行きます」。