七福蕎麦で会おう

自由を愛する自由人の音楽、小説といった創作やレトロゲームへの愛を綴るブログ。

散歩のすすめ

職場で趣味を聞かれると自分は「散歩」と言います。

じじくさいとよく馬鹿にされます(笑)

いやいや、と思うのですがどうにも散歩には隠居の嗜みとかリハビリみたいなイメージがついてしまっているみたいです。

しかしどうでしょう、歩くというのは健康的にもいいですし、考え事にももってこいだと思うのです。

僕の場合は特にまとまらないイメージを固める時や作業の切り替えの時に赴くことが多いですね。

 

身近な場所でも普段使わないルートを通ると新しい発見があるものですし思いがけない出会いもあります。

大きな公園があれば草花の季節ごとに変わる表情を楽しむことができます。

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私の地元は地域猫が多くてしょっちゅう出くわします。猫好きにはたまらんです……。

 

心なしかクリエイティブな仕事をする人は散歩をする人が多い気がします。

大作曲家のヨハネス・ブラームスも散歩を日課にしていたそうですし、

ブラームス (作曲家・人と作品シリーズ)

私の好きなアニメ『SHIROBAKO』でもアニメーターが息抜きに散歩に行くシーンがあります。

SHIROBAKO Blu-ray BOX 1 スタンダード エディション (3枚組)

 SHIROBAKO Blu-ray BOX 2 スタンダード エディション (3枚組)

※今月末に映画やりますね。楽しみです。



エコで気軽で楽しいお散歩。趣味がない人にこそお薦めです。

 

 

インフルエンザが治ってしまう。

一週間に渡る療養の日々に終止符が打たれる。

インフルエンザって症状はきついしそう何度もかかりたいものでもないけど、

忙しい日々から合法的に解放されるのであればそれも是かなと思えてしまうくらいには日々の労働に倦んでいる。




小学生の頃、風邪引いて休んだ時に感じたあの解放感。
人々は皆学校や会社へ行っている中、自分だけがそこにいるという感覚。社会的な束縛がない状態。

それが大人になって尚許されるという奇跡。

それが病中のモラトリアム。

この期間が愛しい。


嗚呼、全てのインフルエンザ患者に祝福を。出来ることなら苦しまず、安らかに病中のモラトリアムを送ることが出来るよう……。





……だが出勤した私の目の前に一週間分の仕事が山積しているだろうと思うと憂鬱で仕方がない。

年始早々インフルエンザにかかってしまう。

新年開けて早9日。

私2日仕事中に体調不良となり帰って熱を測ったら39度とインフル以外考え難い高熱を叩き出してしまいました。
三が日は基本病院も休みだったので自力で何とか補完。でもインフル疑惑のある場合は解熱剤は飲んじゃダメよ。
そして4日に病院に行ったらインフルエンザA型の診断をされ、今もまさに療養中。

インフルの症状は治まったものの、併発した扁桃炎の症状がなかなか完治せず。唾を飲み込むだけでも辛い辛い。

実は去年もインフルを経験していましたが、去年は熱があまり出ないタイプのインフルで体調悪くても二、三日は外に出ていたような気がします。(そして参加していたイベント後にダウンしてしまうのですが……。)
今年のはねちっこいので気を付けないといけませんね。


しかし、ここで私は思うのですが、
インフルエンザって働きすぎの日本人のために神の遣わした使徒なのでは……

感染率が高く、出勤しようものならあまねく人々を感染させる。感染拡大防止のために組織は閉鎖され、ウイルスが体内からいなくなるまでは絶対安静。

命の危険があるし症状はきついけど、しっかり対策すれば忙しい社会人に休息の一週間となる。


安息日をもたらす使徒



……けどブラックな職場だとインフルでも休めないんだろうなぁ……神の恩寵を無下にするとは、正に涜神の社。ソドムとゴモラの様に焼き滅ぼされてしまえば良い。








バルスっ!

コレクター、ミニマリストに憧れるの巻

 私は学生の頃よりかれこれ10年ばかり、CDを集めてコレクションにしていました。

 

アルバイトのお金の殆どをCDに費やしたといっても過言ではなかった学生時代、クラシックをメインにサントラ、アニソン、人並み程度のジャズや邦楽洋楽と合計して2000枚ばかり、狭い6畳の部屋に溜め込んでおりました。 

現在は流石に当時ほどの熱量はないものの、新譜や中古店で興味を引く盤があったらば吟味しつつ購入するくらいには継続しています。

 

しかしここ最近心変わりがありましてこれらのコレクションを処分しようかと思いました。

 

 

以前から部屋のキャパオーバーに悩まされていたのですが……

kirin-capriccio.hatenablog.jp

この記事を書いた頃はまだ覚悟が決まっていなかったのか(笑)処分はしたものの数十枚程度と大したことない量しか処分できませんでした。

 

それから数か月、こんな本たちを読んだこともあり、所有に対する新しい考え方を持つきっかけが出来ました。

kirin-capriccio.hatenablog.jp

 

また最近読んだこちらの本にも多分に影響されております。

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

 

我ながら影響されやすいなぁ(笑)と思いながらも 、これらが指標となっています。

 

そもミニマリストは最小限のものだけで暮らす人の事だけではなく、

・過剰生産、過剰消費社会へのアンチテーゼ

・沢山のものの中に埋もれた大切なものを見つめ直す

と色々な定義があります。

 

よくメディアなどで紹介される居間に机しか置いていないような生活をしている人だけがミニマリストというわけではないみたい。

(佐々木さんの本によると「大切なもののために断つことが出来る人はミニマリスト」なのだそう。)

別に過剰なミニマリストになりたいわけではなく……。

 

20半ばで三十路も近づいてきたこともあり、今一度自身と向き合うと言うことも兼ねてコレクションの断捨離を決意した次第であります。

 

幸いCDの場合は音源をデータ化することが出来るのでCD自体はなくてもPC上でいつでも聴くことができるというのも決断の要因です。 

更に言えば、現在は定額で聴き放題なサービスもあって気軽に未知の音源を聴くこともできるようになりこれもCDへの執着心が薄れた原因でもあります。世間のCD離れにも納得できてしまうサービスの進歩です。 

(ミニマリストが増え続ける理由にこうしたテクノロジーの進歩、例えばスマホのように一つの端末で何でもできるようになったからこそ、というのもあるそうです。)

  

 

因みに私の断捨離の基準は、

・いつ、どこで、なんで買ったのか分からない(思い出せない)もの

・聴き返しても音源に魅力を感じられなかったもの

・状態が悪く、早く処分した方が高値で買い取ってもらえるかもしれないもの

となっています。

 

収集し始めの頃は少ないお小遣いをやりくりして買っていたので購入時や盤に対する思い入れもあるのですが、後々大量に購入すると何となくで買ってしまっているもの、興味はあったものの自分の感覚に合わないものが選別していると多々出てきます。

 

クラシックの音盤収集はこうしたトライアル&エラーで自身に合った演奏を探しているのです(笑)

 

そして不要なCDはヤフオクや中古店舗へ持っていきお金に還元させて貰っています。

とは言え、ほとんどオークションやその中古店舗で買ったものなのである意味返しに行っている感じでもありますね。

私の手元を離れたコレクションもまた別の愛好家の元で大切にしてもらえることでしょう。

 

そんなこんなで断捨離を決めてから約3ヵ月、毎週十数枚選別し、累計で200枚は継続して処分できております。

目標としてはひと棚(約1000枚)に収まるように調整していければなぁと思っていますが、このペースではまだまだ時間がかかりそうです(笑

いらないものが多すぎる - 大原扁理、鶴見済の著書を読んで

なんて歌詞の曲がThe Blue Heartsの歌であった気がします。

 

会社に拘束される時間が日に日に増えてきてかつ給料は上がらない……そんなんで将来どうするよ、って時に読み漁っていたビジネス書や自己啓発本の中で非常に興味深かった2冊をご紹介します。

なるべく働きたくない人のためのお金の話

なるべく働きたくない人のためのお金の話

 

  

0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方

0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方

基本的に、私は会社や組織に拘束されるのが嫌いな人間なのでこういった縛られない生き方というのにとても惹かれます。

 

ビジネス書や自己啓発本で多いのは「如何に稼ぐか」、「豊かになるために必要なマインド」を書いているものが多いのですが、この2冊は「如何にコンパクトに生きるか」、「そのための具体的な方法」を書くイデオロギー的には真逆のものとなっています。

 

大原扁理さんは20代半ばで都内の安アパートで年収90万、週休5日で「隠居」をしてハッピーライフを送っていた方です。(現在は台湾で隠居中だそうです。)

株やFXで大金を得てアーリーリタイア(隠居)するのは雲の上の話として聞き及びますが、大原さんのように低収入で隠居生活をする方の話は聞いたことがなく興味津々で読み耽りました。

低収入で生活するために身の回りを整理し、切りつめ、選別する様はストイックで最早修行僧の域ではありますが、社会に振り回されず自由な時間を生きる、この生き様は非常に憧れるものでもあります。

この本には大原さんご本人の一日の生活模様や倹約の方法、お金に対する持論が書かれておりいざ自分も、と思える本であります。……あと、気になる税金の話も載ってます(笑)

 

 

2冊目の鶴見済さんはデビュー作『完全自殺マニュアル』がベストセラーとなり一躍有名になった方です。

他にも『脱資本主義宣言―グローバル経済が蝕む暮らし』や『無気力製造工場』などありますが、この方の著書では「生きづらさを如何に克服するか」が一貫して、逆説的に書かれています。

この『0円で生きる』は過剰生産過剰消費の行き過ぎた資本主義に反抗して、如何にモノやお金を消費せずに生きるかがこちらもすごく具体的に書かれています。最低限の暮らしのためにどんな方法でお金を稼ぐかや無料で利用できる施設、自給自足の家庭菜園の作り方などなど。

現代の過剰な資本主義社会への疑問や今の世界のお金事情などを踏まえて書かれた脱資本主義とも言える強いイデオロギーを持った本ですが、非常に含蓄のある内容でこんな生き方も出来る、とためになる本です。

 

 

この二冊は共通して「今の息苦しい社会を別の視点から豊かにする」方法が書かれていますが、以前テレビで話題になっていた「ミニマリスト」に近い生き方でもあります。まさかミニマリストが過剰生産過剰消費へのアンチテーゼだとは思いも寄りませんでしたが……。

とは言え、これらのストイックな生き方全部をまねすることは難しいとは思います。そもそもこんな生き方望んでないぜって方の方が多そうですね。私自身、収集癖があるので究極的に切り詰めるのは難しいな、とも。

しかしここで一番重要なのは「自分がどう在りたいか」なので、これらの方法を自分の望む形に当てはめて修正、展開していくのが吉だと思います。大原さんも自身のハッピーライフのために試行錯誤した結果が今の「隠居」生活だと言っています。

私自身とても面白い生き方だと思ってますのでいつかは自分も「隠居」出来るよう試行錯誤したいと思います。

 

勿論実践はせずとも、会社への依存度が上がり抜け出せなくなってしまう前に、こんな考え方もあるんだと肩の荷を下ろす、それだけでも本書を読む価値はあると思いますよ。

 

 

お二方のブログはこちら、

大原扁理オフィシャルブログ「大原扁理のブログ」Powered by Ameba

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押し入れの肥やしになるくらいのコレクションなら処分した方がいい。

コレクターにとってそのコレクションの量は自分がそれに対してどれだけ愛を注いだかが分かるものであり、人生を捧げた証とも言えるものです。

私自身クラシックCDのコレクターでかれこれ2000枚は所蔵しております。

しかし、コレクターには誰しも、いずれは訪れることになる所蔵スペースのキャパオーバー。

部屋を拡大するか、収納方法を変えるか、色々解決手段はありますが、

私は最近処分をした方がいいのではないかと思い始めるようになりました。

……いや、厳選するといった方がいいですね。

 

私の場合は収集を始めた高校生の頃に購入したCDなんかは(内容はともあれ)非常に思入れ深くてどこで買ったかなんてのも覚えているくらいのものと、単純に気に入っているものはそのままにしておきます。

そして聴かないだろうと思うものを改めてプレイヤーで再生し、最後の審判を下します。

そこから外れてしまったものは……お気の毒ですか……処分するようにしています。

 

選別したCDはの処分はヤフオクやメルカリ、CDの買取専門店(ディスクユニオンレコファン。よく利用させていただいています。)で売り払います。

クラシックやジャズみたいなコレクターやマニアが多いジャンルは何気ない盤でもレアだったりすることがあるので注意ですね。このジャンルだと利用者の年齢層の低いメルカリでは少々落札されにくいかもしれません。その点ヤフオクでは利用者の年齢層が高く、レアな盤なら買取専門店より高額で売れたりもしますが、最近では全体的に価格が低下してきていて思った額で売れなくなってきているみたいです。(Amazonの台頭が原因だとも聞きます。)

それにメルカリとヤフオクは出品の手間もあるので、よっぽどレアで高額で売れるものでなければ専門店に買取を依頼するのが一番手っ取り早いです。

 

そして、 押し入れに仕舞い込まれて長いこと聴いていないCDは早めに処分することを考えた方がいいかもしれません。

何故なら処分するにも状態が悪いと買取価格に響いてしまうからです。

 

高温多湿な日本では保管環境が整っていないと押し入れのような換気の悪い所に仕舞われているものは直ぐにカビを生やしたりシミになったりとダメージを受けてしまいます。書籍やレコードなんかもそうですね。

聴きそうにないものであれば、いい状態で処分を検討した方がいいですね。

 

 

処分と並行して私が実践しているのはCDのデータをパソコンに集約・管理をすることです。

処分する前にCDデータを取り込みアーカイヴを作っていつでもPC上で聴けるようにします。因みに私はウォークマン信者なので(笑)ソニーMedia Goを利用して管理しています。

(このアプリは現在提供が終了しており、代わりに「Music Center for PC」という新しいアプリが提供されています。)

勿論iTunesでも同じことが出来ます。

 

そしてそのデータを管理するにはPC内部のメモリーではなくHDDやSSDに保管しておきます。そうすることでデータ管理が容易になりかつPCをデータが圧迫することがなくなるからです。(因みに、CDプレーヤーよりもPCの方が読み取り性能が良いので音質が良いそうですよ……。)

 因みに、私の周りの好事家によればサムスンSSDの読み取り性能が良いそうです。

 

 

「会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。」を読んで居ても立ってもいられなくなったので書いてみた。

職場がでかい本屋の近くにあるので昼休憩の時間にはよく立ち読みをするようになりました。……勿論気に入ったものは買っていますよ(笑)

そこで今回出会ったのがこれです。

 

 実はまだ読み終えていないのですが、これまで形にならなかった感情が言葉を纏い沸々と湧き上がってきたのでブログにしたためてみようと思いました。

 

著書の青野慶久さんはサイボウズ株式会社というソフトウェア開発会社の設立者であり現在代表取締役の実業家。

タイトルに惹かれてこの本を手に取ったためそれまで全く存じない方でした。

サイボウズ株式会社を立ち上げた時期は典型的なブラック企業離職率も高く、業績も低迷していたそう。そんな会社の在り方を分析し、働き方を変えていった結果からの気付きが書かれています。

 

この本の表題にかかれている「モンスター」は何かを説明する時にまず 「会社とは何か。誰のためにあるのか。誰が会社を動かしているのか。」を明確にせねばなりません。

会社(本書ではあえて「カイシャ」と表記しています)とは、場所でも特定の人でもありません。ある理念の下に集った集合体ではあるのですが、会社に特定できる個はありません。

しかし社会のシステム上、そのビジネスで得たお金は会社に集まり、そこから分配されます。個のない会社にお金が貯まります。

そして個のない会社からお金を引き出し用途を規定するのは、社長……ではなく、これまた社会のシステム、会社法で規定された代表取締役。 

代表取締役ブラック企業の諸悪の根元、というわけではありません。

ですが、これまでの日本の会社の雇用形態や制度がその役職を堕落させる土壌を育んでおり、かつ理念の下に設立された筈の会社は徐々にその理念を忘れ(或いは達成された先を見据えることが出来ず)金儲けばかりを考えてしまうことになる。結果、お金は代表取締役(この役職は自分で好きに給料を決められるそう)の下に集まり社員はそれを肥やす働き蟻に……と、概要はこういった感じです。

 

不況だ人材不足だアベノミクスだなんだと言われていますが、問題なのはあらゆる既成のシステムが特定の利益のために更新されなくなってしまったこと、それを助長させたのがこれまでの制度、「終身雇用」と「年功序列」にあるのかなぁと思ったわけです。

 

とは言え、現在のシステムも微々ながら確実に破綻し始めているように思います。生き残るためには、破滅を回避するにはやはり変革が必要であり、サイボウズで実践された働き方改革の例がこの本に書かれています。

 

組織嫌いな私ですが、この本を読んでどうして組織はそうなってしまうのかの一端に触れられ、言語化された事象の数々に溜飲の下がる心地であります。

 

個々の経営者が青野さんの様なマインドを持てたら会社員の未来は明るくなるのだろうか……とか思いつつ、次に頁を走らせるのでした……。